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講道館杯が2024年11月2・3日に群馬県高崎市で開催されました。
本年度は、早稲田から男子2名の参加となり、66㎏級の中島瑞貴(4年・スポ科)、81㎏級の飯田健介(4年・社学)が出場いたしました。
66㎏級・中島⇒第3位
2回戦からの登場となり、いきなり同じ福岡県出身で同級生、高校時代からのライバル、山梨学院吉田選手との対戦となります。何度も対戦し、お互いの手の内もわかっているものの、中島が中盤にかけた体落としが見事に決まって一本勝となりました。
つづく3回戦は本年度この階級学生王者の東海大福田選手との対戦となりました。序盤に相手選手の内股で技ありを先取される苦しい展開でしたが、落ち着いて組手から展開し、奥襟を得たところで大内刈を仕掛け、見事決まって逆転の一本勝となりました。
4回戦はシード選手のパーク24所属の藤阪選手との対戦となります。安定してこのクラスで上位に進出する藤阪選手の力強い組手に苦労させられますが、互角の戦いを終盤まで展開します。中島に指導2、藤阪選手に指導1とリードされるものの、投げるチャンスや寝技で勝負するチャンスは十分感じられる試合でした。最終盤に相手選手の袖釣り込み腰を食らってしまい技ありを取られ万事休す。残念ながら敗退となり、敗者復活戦に回ります。
敗者復活戦の初戦は、天理大学の顕徳選手との戦いとなります。若干攻め込まれている印象はあるものの、互角の戦いで終盤までもつれこみます。終盤相手選手の背負い投げに鋭く反応し、自ら身体を捨てての横車を放てば見事に決まって一本勝で3位決定戦に進出します。
三位決定戦は、東京拘置所所属の川上選手との対戦。川上選手の力強い組手に指導1を先取される苦しい展開となりますが、小外刈を仕掛け、しっかり追い込んで決めれば見事に決まって一本勝を収めました。
81㎏級・飯田⇒ベスト16
1回戦からの登場となり、初戦は筑波大の清水選手との対戦となりました。飯田が先先に技をかける展開を作り、指導2を相手に与えて優勢に試合を進め、GSに入って払い腰で技有を奪って勝利をおさめます。
2回戦はSBC所属の菅原選手との対戦。相手選手は力強く前進してくるタイプの選手で何度かひやりとする技を受けるも、ぎりぎりのところで技有とならないように飯田がうまく捌きます。相手選手が押し込んでくるところ、うまく引き出し、払い腰に切り返して飯田が技有を先取。その後、菅原選手は取り返すべく猛攻をしかけてきますが、しっかり凌いで見事2回戦を突破。
3回戦は東海大の天野選手との対戦。お互いに技を繰り出す一進一退の攻防。途中動きが止まった飯田に1つ指導が与えられるものの、内容はほぼ互角の展開。GSに突入後、飯田が技を繰り出す良い流れでしたが、左右の袖釣り込み腰をかけた戻り際、相手選手の隅落としが決まって技有を奪われてしまって敗戦となりました。
両名とも、5月、6月、10月と団体戦でも軽量ながらチームを引っ張った主力選手であり、講道館杯でも堂々とした試合を展開してくれました。
中島は得意の寝技が警戒されるなか、負けた試合を除いて、立ち技でポイント上げての勝利となり、今後実業団での活躍を予感させる見事な戦いぶりでした。
飯田も粘り強く戦い、実業団の選手からも勝利をもぎ取りました。負けた試合も攻めて攻めて返されての敗戦であり、常に積極的に技を出して戦う彼らしい柔道を見せてもらいました。
彼ら二人と初めて出会ったのは、2019年11月の九州高校柔道大会。
その後のコロナ禍もあるなかで、早稲田を受験する難しさを感じながらも、チャレンジすると覚悟を決めて早稲田へ進学してくれた二人。
コツコツと努力を重ねた二人の姿は非常に頼もしく、純粋に感動しました。
彼らに追いつき、追い越せで部員一同頑張っていきましょう。
本当にお疲れ様でした。
応援に駆けつけてくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
サポートしてくれた学生もありがとうございました。
大会運営の皆様、群馬県の連盟の皆様、地元高校生の皆様、深謝いたします。
残すは早慶戦。
同級生・後輩とともに堂々と試合に臨んで有終の美を飾ってもらいたいです。
強化委員長兼女子部門監督 西田清二