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監督の声

早稲田大学コーチ・サミット  2011年02月26日

本日、早稲田大学コーチ・サミットが開催されました。
体育各部の監督・コーチが一同に集合し、競技力向上のため必要な情報交換を行い、相互理解と連携を深めるという趣旨で実施される会議です。

今年度、早稲田スポーツは、めざましい活躍でした。
学生三大スポーツの野球、駅伝、ラグビー。
また、庭球部、剣道部、スキー部 等々 合計12の運動の運動部が日本一に輝きました。
今回は、活躍している各運動部の強化の取り組みがテーマ。
優勝するチームをつくる秘話を聞くことのできるチャンスです。


早稲田大学コーチ・サミット01

庭球部監督の土橋登志久さんです。
学生時代は、インカレ4連覇。
ソウルオリンピック、デビスカップの代表として活躍されました。
教育学部体育学専修の在籍時は、長期の遠征等で柔道の授業の出席日数が足りず、小野澤先生の指導で寒稽古に出席されたことがあったそうです。

今年度、庭球部は学生王座で男子6連覇、女子5連覇を達成。
今や学生テニス界では敵なし。

松岡修三選手がウィンブルドンでベスト8になったときに叫んだ『この一球は絶対無二の一球なり!』は早稲田大学庭球部の初代監督である福田雅之助さんが部に贈った言葉です。

本気な人間になれ
これも素晴らしい。感動です。

このような尊い教えが継承されている部なら、きっと順調に強化が進んだはず。
そんな庭球部を羨望の眼差しでいつもみておりました。

しかし、監督就任時、土橋さんの目に映った庭球部は、以前と違ったものだったそうです。
規律、競技に臨む姿勢 等々の問題。
福田雅之助さんの教えが実践できていない学生がそこにいたそうです。

そのような状況を改善するため、土橋監督はコートから徒歩10秒に住まいを構え学生と向き合ったそうです。

講演の中では、琴線に触れる言葉がいくつかありました。
指導は、派手なことをするのではなく出来ることをコツコツとやる。
勝った負けたで学生を叱ったことはない。学生が全力を出せたかが大切。
学生とは本気で接し、感じたことを正直に伝える。

また、アーチェリー部、ラクロス部の監督から発表がありました。
どんな活躍している部も悩んでいたことは同じだったのか・・・



早稲田大学には他大学のような強力な推薦制度や特待制度はありません。
ほとんどの運動部の部員は自己推薦や一般受験の学生です。
そして、大半の監督、コーチは土日のみ指導するサンデーコーチ。

それなのにこのような実績をあげられる早稲田スポーツの強さの秘密は何か?

それは多分、早稲田を愛し学生を愛する指導者が、強化ビジョンを持ちながら情熱をもって学生の人間教育をしているからなのでしょう。
目先の強化はすぐにほころびがでます。
もちろん、その強化の背景には、競技スポーツセンターをはじめとする大学当局や各部のOB会の支援のもと成り立っていることは言うまでもありません。


さて懇親会でのこと。
優勝各部の監督の花々しい報告が次々と。

俺達も頑張ろうな!
相撲部の室伏コーチと慰め合っていたそのとき。

いきなり司会の山本さんから無茶振りが・・・


壇上に立つと、思わず「柔道部も日本一を目指して頑張ります」と言ってしましました。
皆さんからも励ましの声が。



いろいろと考えさせられ、また、励みになった『早稲田大学コーチ・サミット』でした。
競技スポーツセンターの皆様ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。


早稲田大学コーチ・サミット02
大隈講堂