監督の声
震災の影響で２５日の卒業式が中止となりました。
思い起こせば、２０年前に早稲田大学を卒業しました。
卒業式の最後に「早稲田の栄光」を皆と肩を組みながら歌ったときの感動は今でも忘れられません。
早稲田大学の卒業式は素晴らしいです。
出来れば、あの時と同じ感動を学生にも味あわせてあげたかった。
それでも、学位授与式は、行われたようで、本部キャンパスには、こんな光景もみられ、少しホットしました。
さて、柔道部は２４日から活動を再開しました。
このような状況での再開は、学生たちが不安感を抱えながら柔道に集中できるのかと気になっていました。
しかし、学生たちはその心配を払拭するような元気な動きを見せてくれました。
節電のため道場は薄暗いですが、明るい練習です。
きっと、今回の震災のことをきっかけに、学生たちは、いろいろと考えたのだと思います。
普通に柔道ができることは当たり前のことではないことを・・・
皆で活動できることの喜びを・・・
個人によって感じ方は様々でしょうが、何らかの刺激を受けたことは確かなようです。
他にも、柔道部にとって嬉しいことがいくつかありました。
まずは、後藤が復帰してくれたことです。
２度の大きな怪我により１年４ヶ月、畳から遠ざかっていました。
普通の人間なら、自暴自棄になり善からぬ方向に行くところ。
後藤は、本に心の拠り所をもとめ、また、修行僧のように黙々とリハビリをこなしました。
まだまだ、本調子を取り戻すにはもう少し時間はかかると思いますが、あせらず地道にやってほしいと思います。
次は、新入生の入部が続々と決まっていることです。
スーパールーキー？の将来（まさき）をはじめ、プロボクサーの高山、その他、現役、浪人の受験組。さまざまな経歴を持つ新入部員のラインアップです。
このまま行けば、久々の二桁の新入部員獲得も夢ではありません！
まだまだ柔道部員はもちろんのこと、学生トレーナー、スタッフも募集中です。
正面に、目標が掲げられました。
着実に、早稲田大学柔道部は、変わろうとしています。
この部員の変ろうとする力が、将来の日本復興の礎になるはず。
皆さま 学生の活躍にご期待を！