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早稲田グルメ日記(伝説編)  2011年04月13日

今回は、今はなき早稲田の伝説グルメ店を紹介します。

『フクちゃん』
変わりトンカツとして有名なお店でした。
チョコトン(チョコレート入りトンカツ)は伝説のメニュー。
テレビや雑誌でもよく紹介されていました。


御主人の金刺さんは、早稲田スポーツをこよなく愛する方で、店の前には、早稲田スポーツ活躍の新聞記事がいつも貼られていました。
仲間たちの活躍を尻目に「いつかは俺も・・・」と前を通り過ぎたものです。

フクちゃんのおじさんは、よく学生に早稲田の先輩たちのエピソードを教えてくれました。
特に、日本がモスクワオリンピックをボイコットした当日の瀬古利彦さんのお話しは印象的でした。
コラム・早稲田ローイング Vol.07 「サムライたちのとまり木」

我々は、決して教室では学べない「早稲田アスリートの真髄」をここで教えてもらっていたのです。


また、柔道部の先輩のこともよくご存じで「○○くんはこーだった。あーだった」等々
スランプで苦しかった時に「小野澤先生が吉村くんのことを気にしてたよ」
なんてことをポソッとつぶやかれたときは、嬉しかったものです。
柔道の早慶戦にもよく観戦に来てくれました。



さて、私のお勧めメニューは、納豆メンチ。
その名のとおり、メンチカツの中に納豆が入っています。
納豆が嫌いな関西人にとっては、おそらく許せない組み合せでしょう。
揚げたての熱々のコロモをハフハフしながらカリカリ食するとふんわりとしたメンチと程よく香るネバネバ納豆が何ともいえない食感をつくります。
ご飯との相性もバッチリでした。
冬場には、トン汁がメニューに加わり、味噌汁と変えることができました。
これでもかっ!というくらい野菜の具が入って栄養も満点!
身も心もあたたまりました。特に寒稽古の後は最高でした。
もう一度食べたい青春の味です。



残念ながら平成16年にお店を閉められました。
場所は今の「こころ」さんです。
閉店前の数日間は、閉店を惜しむ学生や常連だった卒業生たちの行列が早稲田通りまで溢れたそうです。
柔道部員だけは、特別に、閉店後にお店を開けて御馳走をしていただきました。
ありし日のフクちゃん

フクちゃんのおじさんこと金刺さんは現在、戸田の漕艇部(ボート部)の寮監をされています。
少し前に雑誌Numberで紹介されていました。

学生の頃、早稲田の街には、運動部の学生を応援してくれるお店がたくさんありました。
今思うと、そんな人たちに我々は育てられてきたのだと思います。
きっと今も学生たちが通う名店がたくさんあるのでしょう。
早稲田とは、そんな街なのです。

早稲田グルメ日記(伝説編)01
フクちゃんの30周年パーティーで頂いたTシャツ