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早稲田大学

江川トレーナーのコンディショニング講座

10:柔道選手の筋力トレーニング   2011年03月31日

 日本の柔道界では高校レベルでさえ筋力トレーニングをしているところは少ないようですね。指導者によるとは思いますが、私の見解では柔道にはウエイトトレーニングは必要です。ただし以下のような考えを持っています。

 バーベルを用いたトレーニング(ウエイトトレーニング)は基本的に直線の運動であり、また単関節運動です。しかし実際の柔道は直線的な動きなはずはなく、3Dであり、回旋・回転運動です。直線運動は単関節運動ですが、回旋運動は多関節の連動によるものです。そして、回旋運動のトレーニングは絶対にバーベルではできません。

10:柔道選手の筋力トレーニング 01

 柔道界でトレーニングが導入されにくいのは、重りを持ちあげるトレーニング(いわゆるウエイトトレーニング)しか知らないからでしょう。直線運動をどんなに一所懸命やったとしても、おそらく柔道のパフォーマンスには影響しません。柔道には直線的な動きがないからです。トレーニングには「特異性の原則」というものがあり、身体は課せられた刺激に対して特異的に適応します。トレーニング効果は行ったトレーニングの内容により、特異的に向上するので極端な話、柔道の競技力は柔道をやらないとダメですよということです。これは筋力トレーニングを行う場合も同じです。競技特性を考えた上でどこの筋肉をどのような動作で鍛えるのかを考えなければトレーニング効果は望めないということです。つまり、柔道の動きを考えた(取り入れた)トレーニングが必要なのです。

 実は「脳をだます」方法をとることで特異性の原則を突破できる可能性があります。脳は不思議な器官で、ウエイトトレーニングの最初と最後を柔道の動きで挟むと、そのトレーニング時間中ずっと柔道の動きをしてきたと錯覚するようです。

 直線的な動きを主とするウエイトトレーニングを導入する場合、トレーニングを少しでも柔道につなげるために、ウエイトトレーニング直後に最低限、打ち込みや柔道の動きをするようにしています(早大柔道部員は必ずしてくださいねw)。

 実際にウエイト後に打ち込みをやってみると動きづらいと思います。これはウエイトトレーニングの動きに慣れた脳が直線的な運動をするように身体に信号を出しているためです。

・・・ね、このままトレーニングを終わるとどうなると思いますか???

 ウエイトトレーニングの最初と最後に柔道の動きを取り入れることで、余計な脳の信号をOFFにする

 これがひとつのポイントでしょう。他にもいろいろあるけれど、まずは簡単なところだけ。あとは企業秘密(笑)

 さらに、柔道に筋力トレーニングの効果を最大限活かすためには、段階を追って、回旋のトレーニングをきちんと行う必要があります。回旋のトレーニングは、徒手、自重でしかできません。柔道の動きは体幹と下肢を土台とした回旋の動きなので、直線の動きのみのウエイトトレーニングだけでは、柔道のための身体の土台づくりはイマイチです。早大柔道部では、柔道とウエイトトレーニングの間を「繋ぐ」トレーニングをすることで、トレーニング効果が最大限引き出されると考えています。



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