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主将の声

最後の声  2010年11月16日

 11月14日、早稲田大学道場にて早慶柔道対抗戦が行われました。

今年1年間の最後の試合で、私たち4年生にとって、4年間最後の試合となりました。
ちょうど1年前、私が主将となったときに課題の一つとしていたことがチーム全体の底上げでした。
それは、全員柔道となる早慶戦で勝つためでした。

私は、早稲田大学の主将としても、4年間最後の試合としても絶対に勝つという気持ちでしたし、部員にも言い続けてきました。

しかし、勝つことができませんでした。

OBの先輩方や父兄の方々、たくさんの方が応援に来てくださいました。
その期待に応えられず申し訳なく思っています。



4年生は引退ということになりました。

私は、1年間主将を務めさせていただきました。
その中で感じたことや、今終わってみて思うことなど書かせていただきたいと思います。


私は、「とにかく結果を出す」ということを目標として、この1年やってきました。
部としての目標を達成するために、細かいところから言ってきました。

高校時代もそうでしたが、引っ張る立場になると部員との距離ができていて、周りから見ると自分が浮いているような気がしていました。
しかし、信頼感というものは大切にしていきたいと思っていました。
食事に行ったり、飲みに行ったりして、その中で私なりに部員とコミュニケーションをとってきました。

自分がやればやるほど、孤独感を感じ、辛いと思ったこともありました。
試合で結果を出すことが出来ずに、悩んだときもありました。

振り返ってみると本当にこの1年いろいろなことがありました。
「終わってみると早いよ」とよく言われますが、私の中ではこの1年は長かったです。本当に濃い1年間でした。

今、思うことは私がやってこれたのは、周りの方々の力だと思っています。
同期の仲間には、頼ってしまうこともありました。
部員には、いろいろと無理なこともさせてきました。
尼崎の試合を全員で戦えたことは、本当によかったです。

そして、私自身大きく成長できたと思います。
それも、たくさんの方々のおかげであります。
早稲田の柔道部だったからこそ今の自分がいます。

吉村監督をはじめ、中川先生、川田先生、コーチの先輩方、江川トレーナー、本当に感謝しています。

OBの先輩方には、貴重な経験やお話を多くしていただきました。
期待に応えられなかったことは本当に残念です。
先輩方にしていただきたように、後輩に尽くしていきたいと思います。

また、私は両親にも感謝しています。
勝っても、負けても試合の応援に来てくれました。
私が、東京に出てきてからですので、10年間となります。


このように、たくさんの方に支えられて今の私があります。
本当に感謝しています。

最後に、この主将の声も私は最後となりました。
今までありがとうございました。
これからも早稲田大学柔道部をよろしくお願い致します。

金子 慶多