柔道は階級制のスポーツなので、ボディビルダーのようにモリモリなカラダになる必要はありません。
選手の身長に合った、パフォーマンスの一番発揮できる筋量があるはずです。
難しい言葉でいうと選手の筋腱複合体の長さ比率に合った筋量(笑)
これは、同じ階級のトップレベルの選手の身体組成(筋や脂肪の割合)を参考にすることができます。
しかしこれはあくまでもトップレベルの選手個人の組成なので、
他の選手がその筋量と同等のものを求めても意味がありません。
必要なのは、「いかに自分の身体(体重)を思い通りにコントロールすることができるか」ですから、
十分な量の筋肉を求める際には「筋力」がポイントになります。
筋力は筋量(筋横断面積)と比例することが知られています。
すなわち、筋量が多ければ大きな力を発揮することができます。
ただし筋量が多すぎると力を発揮できても体重が重くなるので、
階級制スポーツの柔道では柔道に必要な筋力を十分に発揮できるだけの
筋量があればいいわけです。
つまり筋力をスケールにして選手個人に必要な筋量を求めていきます。
柔道選手に必要な最低限の筋力は以下のようなものが参考になります。
(有賀誠司ら:大学柔道選手におけるバーベル挙上能力の測定と評価表作成の試み. Tokai J. Sports Med. Sci. No.15, 7-17,2003)
評価のしやすい項目が以上のようなものなので、
バランスよく全身をトレーニングしているならば、
まずはこれを目標にトレーニングを進めるのがいいと思います。
他にも階級ごとに体重あたりにしてどれくらいの重さを
コントロールできる必要があるのかを示したものもあるので
スポーツ科学関連の本を探してみてください。
ちなみにこれはあくまでも目安です。
選手本人のパフォーマンスや身体状況をきちんと評価して上で、
適切な筋力範囲を個人で作成する必要があるかもしれません。
ただし、筋量を求めるトレーニング(筋肥大、筋の発達を促すトレーニング)を
効率よく行うためにはコツがあります。
筋生理学的なポイントです。ここは企業秘密。
ヒントはLSDとレッグサーキット!
新入生・・・ちゃんとやってるかしら??