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江川トレーナーのコンディショニング講座

4:内臓のコンディショニング?  2010年06月03日

柔道選手のコンディショニングは「これだ!」というものはありません。
いろいろなトレーニング方法、減量方法、練習方法、
各チームや個人、大学によってすべて違うことをやっているようです。
伝統的な考え方、革新的な知識、どれがよくて、どれが悪いということはありません。

コンディショニングの方法論は、そのチームや個人に適合するものを、
チームに関わるすべての人で作り上げていくものです。
選手の持つ競技歴や生活背景、チームの雰囲気すべてが違うのだから当然ですね。

いろいろな情報を集め、どれが選手に合うのかを見極めていく。
教科書や世に出回るコンディショニング本にある方法論は、
あくまでも一例であるので、それをそのまま当てはめると失敗します。

したがってコンディショニングはそれぞれのチーム独自のものであって、
そのチームの中で常に試行錯誤を重ね、進化していきます。
重要なのは、現在の医科学の常識にとらわれすぎないことかなと思います。

最近、私が柔道部でトレーナーをやっていて感じるのは、
内臓のコンディショニングって思ったより重要なのかも、ということです。

筋肉の神経支配とか椎骨との関連を臨床で紐解いていくと、
内臓機能と筋機能の関連性にたどり着きます。

筋機能の低下が関連椎骨の変位や
関連筋群とのバランスにあることが多いのですが、
そもそも椎骨が変位した原因や筋が
弱化した原因等をつきつめていくと、
内臓に問題があることが多々あります。

むしろ内臓機能に問題のない選手はいないのでは?と思います。

東洋医学の五行図では
筋と臓器の関連性を
うまくあらわらしています。

選手に対して簡単な催眠をかけ、
感情を増幅させると
正に五行図の通りの反応を示します。

根本的にメンタルや身体エネルギーの反応を
正常化することが重要ではありますが、
身体の機能として内臓の状態をいい状態にする、
すなわち内臓のコンディショニングを考えていくことが、
構造体としての身体の状態を整えていくことに
深くつながっていくはずです。

我々トレーナーは治療家ではありませんが、
より良い状態でトレーニングを行い、
パフォーマンスを向上させていくために、
コンディショニングの一部として
内臓機能を回復させるテクニックを
利用・応用していくことは
有益なことだと思います。

人間の身体の繋がり
(構造、メンタル、エネルギー)などが
包括的に理解できるようになるに従って、
内臓のコンディショニングは重要な位置をしめるようになるかもしれません。
4:内臓のコンディショニング?01
実はすでにコッソリと我が柔道部のトレーニングメニューの中にも、
内臓のコンディショニングプログラムを組み込んでいたりします。
誰も気づいていないけど(笑)

すべてのコンディショニングはトレーニングに集約されていきます!