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スウェーデンでの交換留学で感じていること・・・・・  2024年04月08日

お久しぶりです。創造理工学部4年の樋口です。
現在、スウェーデン王立工科大学で交換留学をしております。3年の後期からスウェーデンに来ましたので、自分が3年生なのか、それとも4年生なのかはっきりしていません。

スウェーデンでの生活は毎日が新鮮であり、挑戦でもあります。確実に言えることは日に日に自分自身がパワーアップしているということです。
留学に快く送り出していただいた早稲田柔道部の指導陣の方々、OB、OGの方々、先輩方、同期、後輩に改めて感謝申し上げます。

さて今回はスウェーデンで8か月生活したうえで感じた日本の事、早稲田柔道部の事について書きたいと思います。

スウェーデンに来てから、日本の制度や日本人の国民性について考える機会が多くなり、日本の良い部分と悪い部分がはっきりしてきました。スウェーデンと日本では文化を形成してきた時代背景が全く異なり、どちらにも良い面、悪い面があるので、一概にどちらが良いと言うことは出来ません。ですが折角の機会ですので私の視点からのスウェーデン、日本の比較をしたいと思います。なお、私個人の完全な感覚になりますので、批判、反論は大いに受け付けます。

まずスウェーデン人と日本人の個人が感じている「仕事(学業)と生活」に対する重要度は大きく違うと思います。(なお、「学業」は勉強だけでなく部活動等の活動も含んでいます。)
スウェーデン人→仕事(学業):生活=3:7
日本人------------→仕事(学業):生活=7:3

スウェーデン人は生活自体に重きを置いていて、「仕事や学業はあくまで手段」としている。一方で日本人は、仕事や学業に重きを置いていて、「仕事や学業が目的」になっている気がします。
例えばスウェーデンの企業で働いている方から伺った話だと、従業員は16時頃に退勤し始め、17時にはオフィスがガランとしているようです。子供を幼稚園に迎えに行く人もいれば、帰宅して家族とのゆっくりとした時間を過ごすという方もいるみたいです。
また、留学先の大学の図書館や勉強スペースでは17時には日本人の私だけということが多々あります。
日本はどうでしょうか?例えば、私の父は毎日22時以降に帰宅(大変感謝しております)、私自身も深夜0時まで大学に残ることもありました。この違いは個人的な能力にも依存していることだとは思いますが、社会システム自体が大きな要因だと思います。

ただ、これだけ聞くと日本が悪いと感じてしまうと思いますが、決してそうではありません。日本人が仕事や学業に重点を置いているということは、言い換えれば、仕事や学業に対して責任感を持っているということです。責任感を持って仕事や学業に向き合い、その成果に一喜一憂し、充実感を抱くことは素晴らしいことだと思います。

ここまでが私の持論になります。

この上で早稲田柔道部についても考えてみました。私はラインのグループチャットで柔道部の動向を追っているのですが、高い目標に向かって個人個人が責任感を持ってチームに貢献している様子には心が動かされます。飯田がチームの軸となりチームを引っ張り、中島、中野がそれを支え、他のメンバーも割り当てられた仕事を責任をもってこなしています。また監督や指導陣がそれを支え、その中でチームとしての成功に対して喜びや充実感を感じているこの過程は、日本人ならでは、早稲田柔道部ならではのものだと思います・・・・

さて、かなり長くなってしまいましたが、何を言いたかったかというと、「早稲田柔道部大好き、日本大好き」ということです。文章ではとてもじゃないですがすべてを表現しきれません。もっと聞いてやってもいいよという方は、ぜひ飲みに誘ってください。

留学期間も終盤に差し掛かっていますが、日々の生活に感謝し、学べることをすべて吸収し、経験して日本に持ち帰りたいと思います。
それではHejdå!!!!

Author:樋口 蒼太朗(4年)