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木鶏会で見つけた理想の自分  2026年09月20日

お世話になっております。
早稲田大学柔道部3年の渡邉愛夏です。

9月19日に、『致知』の出版社の方々と東京都経営者会の皆様に早稲田大学へお越しいただき、木鶏会を開催していただきました。経営者、学生、指導者でグループをつくり、『致知』の記事をもとに意見交換を行いました。少し長くなりますが、今回学んだことを共有させていただきます。

まず、「人が人になるためには、時務学と人間学の両方が必要である」ということを学びました。人間学は、木に例えると「根・幹・土壌・土台」にあたり、知識や技術、目に見える結果だけでなく、その土台となる人間性を磨くことが大切だと感じました。

また、「人の心は、触れるもので変わる」という言葉も印象に残っています。どのような人や言葉、環境に触れるかが、自分の考え方や人間性をつくっていく。そして、言葉が変われば意識が変わり、心、姿勢、行動、習慣、人格が変わり、やがて運命も変わっていくというお話を伺いました。まずは自分が使う言葉や日々の行動から変えていきたいと思います。

私は自分自身を振り返ると、まだまだ弱い部分があります。人から認めてもらいたいという気持ちがあり、人と自分を比較してしまいます。良いことがあれば気持ちが上がり、うまくいかなければ必要以上に落ち込む。まさに「順境と逆境の振り子」に振り回されていると感じました。

しかし、人間力の高い人は、順境にも逆境にも必要以上に振り回されず、安定していると学びました。だからこそ、自分自身の「根」を強くする必要があると思います。

『致知』に掲載されていた山下泰裕先生の記事からは、「素直に人の話を受け止めること」と「出会いを大切にすること」を学びました。

私は指摘を受けたとき、自分の考えやプライドが先に立ち、素直になれないことがあります。しかし今回、「人は指摘されるうちが花なのではないか」と自分なりに考えました。自分のために言葉をかけてもらえることを当たり前だと思わず、まずは一度受け止め、自分を振り返る姿勢を大切にしたいです。

また、東京都経営者会の代表である遠藤さんと直接お話しし、何歳になっても学び続ける姿勢がとても印象に残りました。私も「体験し、洞察し、実行する」ことを大切にし、経験しただけで終わらず、学んだことを行動に移していきたいです。

そして、特に心に残ったのが、「幸せな人生を送っている人は、スタンスがいい」というお話です。ここでいうスタンスとは、「心の置き所」だと学びました。

起きる出来事をすべて選ぶことはできませんが、それをどう受け止めるかは自分で変えることができます。逆境からも学び、順境では感謝する。自分の心の置き所を整え、順境と逆境に振り回されない。そのために「生きるセンスを磨く」ことが大切なのだと感じました。また、常に「上機嫌」でいること、自分の感情を自分で整えることも意識していきたいです。

改めて「幸せ」について考えると、私には大好きな家族や友達、仲間、場所があります。早稲田実業、そして早稲田大学で、多くの大切な人に出会うことができました。振り返ると、私は幸せ者だと思います。そして、その幸せの多くは周囲の人から与えてもらったものです。

それでも、人と比較して「もっと認められたい」「もっとできるようになりたい」と、足りないものばかりを求めてしまいます。しかし、それでは今ある幸せに気づけなくなってしまいます。

だからこそ、感謝することが幸せを感じることにつながるのだと思います。自分がどれだけ多くの人に支えてもらっているのかを当たり前にせず、自分が幸せでいるだけでなく、周りの人も幸せにできる人になりたいです。

柔道には「精力善用・自他共栄」という言葉があります。今回学んだことを道場の中だけで終わらせず、日々の生活でも実践し、人間力と「生きるセンス」を磨いていきたいと思います。

最後に、木鶏会に取り組んだ関西大学野球部や福岡大学剣道部が、その後大会全国大会で優勝したというお話も伺いました。

早稲田大学柔道部も、競技力だけでなく一人ひとりが人間力を高め、優勝につなげていきたいです。そして、強さだけでなく、周囲からリスペクトされる集団を目指していきたいと思います。

このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

Author:渡辺  愛夏(3年)